こんにちは。
今日は久々に消費税の話です。
取引の中には、政策的理由のため、消費税が課税されない取引があります。
これを、非課税取引といいます。
たとえば、車イスなどの身体障害者用物品の販売、介護に係る居宅サービス、義務教育に係る授業料、葬儀に係る埋葬料などが挙げられます。
これらの取引は、消費税を課することによって消費者の負担を増やすのは適当ではないものと解されているためです。
その他で有名な非課税取引として、いわゆる医療費が挙げられます。
保険対象外の整形手術等や健康診断などは例外ですが、一般的な保険のきく診療、入院代は非課税取引となり、消費税はかかりません。
ただし、その中でも入院に係る「差額ベット代」や「特別給食費」などは、非課税取引の例外とされております。プラスアルファの部分に係る費用と考えられているからです。
しかし、これらの「差額ベッド代」や「特別給食費」などが非課税取引となる、唯一の入院形態があります。
それが、妊娠、出産に係る入院です。
これらを理由とした入院に係る「差額ベッド代」や「特別給食費」などは、唯一非課税取引となるのです。
生命の誕生に係る費用には、特に政策的配慮がなされているということでしょうか?