こんにちは。
在庫を持ちすぎると、資金繰りが悪化することはご存じの方も多いと思います。
加えて、所得の計算において在庫金額は経費とみなされないため、納税資金不足という現象も起きるケースがあります。
しかしながら、経営者にとって在庫を多めに確保しておきたいという事情もあるでしょう。販売機会をロスしてしまうという心配から生じるものです。
適正在庫量を管理する方法として、『ABC分析』というものがあります。
これは、売上げの多い商品、製品ごとに並べて考え、売上げの8割になるところまでの商品等をAグループとし、そこから9割になるとこまでの商品等をBグループ、残りをCグループとします。
そして、Aの商品等についてのみ厳しく管理すれば、会社全体の売上げの8割を厳格に管理できることになり、リスクとコストをバランスよく保つことができるという考え方です。
この考え方は、「全原因の2割部分で全結果の8割部分が説明できる」とする「パレートの法則」をビジネスに応用したものと言われています。
業種や事業規模によって、必ずしも当該割合が当てはまるとは限りませんが、それぞれの在庫内容に応じて、管理コスト削減のために上記のような割合を算定した上での管理を行うことは、有効であると考えられます。