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税金とは「心理的満足」に課される?

2010/04/07
こんにちは。


税金は、所得税、法人税、消費税、相続税、ゴルフ税、ガソリン税、贈与税、・・・・・多くの種類があります。


それぞれの税金について、課税の理由、意義があると言われています。

しかしそれには諸説があり、簡単ではありません。


例えば法人税一つとっても、証券市場の存在による株主の投資に関する種々のコストの軽減が株主以外の者よりも超過利潤を得ることができるため、当該市場を政府が維持・管理するための対価として課されるという考え方もあれば、企業という事業体の独占的利益に対して課される等・・・いろいろ考えられるのです。


また相続税について言及すれば、所得の再分配などの政策的理由も考えられれば、相続という不労所得に多くの担税力(税金を負担する能力)が見いだせるという理由も考えられます。


このようにそれぞれの課税の意義、理由は必ずしも統一的とは言えないのですが、比較的根元的な考え方として、「心理的満足」を課税対象であると考え、そこに課税するというものもあります。


例えば給料をもらったときや使ったとき、また貯蓄したときなどに、心理的満足が感じられるでしょう。このような心理的満足を課税対象としてとらえるのです。所得税や資産税がこれに当てはまります。


この考え方は消費についても考えられます。物を買ったり利用したりするときに感じる心理的満足を課税対象としてとらえれば、消費税やゴルフ税、たばこ税などの嗜好品の購入に対する税金も一部当てはまると言えます。


しかし、この考え方は法人税には当てはまりません。法人には「心理的満足」という感情が存在しないからです。実は法人税の課税の意義というのは、前述以外にも諸説があり、非常に難しいのです。


このようなことはあまり普段は意識もしないことですが、もし少しでもご興味をもたれた方は税法に関する書籍等ご参考いただけたらと存じます。


 

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