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決算書の読み方

2010/04/03
こんにちは。

経営者の方の中には決算書を見るとき、損益計算書、いわゆる利益がいくらかを示す計算書はよく見る一方、貸借対照表、いわゆる財産の状態を示す書類はほとんど見ないという方もいらっしゃるかもしれません。

実は金融機関では決算書で損益計算書以上に貸借対照表を重視する傾向があります。
損益計算書からは単年の経営成績しかわかりませんが、貸借対照表からは財産の状態を通じて今までの会社の経営成績の積み重ねを読み取ることができるからです。


でも貸借対照表は損益計算書と違って、いったいどこを見たらよいかがよく分からないというお話をよくお聞きします。


ちょっとだけですが、基本的な貸借対照表の見るポイントを紹介したいと思います。


・自己資本比率
 自己資本(資本金、繰越利益剰余金等の合計)÷総資本
・・・・率が低ければ低いほど、借入に頼った経営体質ということになります。

・流動比率
 流動資産÷流動負債
・・・・会社の短期的な支払能力を測る指標です。換金性の高い資産で短期の負債をまかなうことができているかをみることができます。また、棚卸資産などの流動資産を省いた「当座資産」を用いてより換金性の高い資産での支払能力を測る指標が「当座比率」です。

・当座比率
 当座資産÷流動負債  ※当座資産・・・現金及び預金、受取手形、売掛金、有価証券
・・・・当座資産が流動負債を上っている場合、健全な財務状態といえます。

・固定比率
 固定資産÷自己資本
・・・・土地、建物等の固定資産は購入するのに多くの資金を要し、かつ利益として投資分を回収するのに長期間を要します。そのため、固定資産の購入資金は、返済義務のない自己資本で調達した方がより安全性が高いといえます。
 自己資本+固定負債の範囲内で固定資産がまかなわれているのが理想です。


 

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